プラハから日帰り旅行 Únětice~Roztoky 2

       

Únětice ~ Roztoky1 からの続き

このようにチェコにいるとついやらかしがちですが、本日もまた昼にも関わらず、ビールとお食事のそのあまりの美味しさに自身の許容範囲をはるかに超えた量の食事をしてしまいました。しかし過ぎ去ったことはくよくよせずにこの罪悪感は少しでも体を動かすことで発散させましょう。Roztoky (ロストキ)まで森を歩いて目指します。

ウ・ラスィークーのあるTiché údolí(ティへー・ウードリー)という通りをひたすら歩いて森を抜けて行きます。ロストキまで3〜4キロ、時間にして小一時間程度の距離で運動不足の満腹解消にはちょうどいいと言えます。

先だってのブログにもあるVyhlídka Máj 周辺もそうですが、プラハ郊外の森の水辺にはこのようにたくさんの別荘 (chata) が建っています。プラハっ子は週末や長い休みが取れるとハタで家族とのーんびりというのが定番スタイルなのです。土日のプラハに人が少ないのはそのせいですね。

Tiché údolí (ティへー・ウードリー)とは「静かな谷」という意味です。その名のとおり美しい谷間を歩いていきます。とても歩きやすく自然が適度に整備されていて清々しく気持ち良い森の谷の散歩です。

チェコの森は美しいです。大都会 (?) プラハからたった小一時間でこのように自然の森のど真ん中で静かにゆっくり過ごすことができます。自然観察にももってこいです。

キノコにからむナメクジ。こちら苦手な方は閲覧注意ですが、チェコの一般的なナメクジは日本のそれとかなり違います。なんていうか見た目がプラスチックっぽいというか、日本のものと違って透明感に欠けるというか・・・茶色だしなんかデカいし・・・

途中、シーペック(ローズヒップ)の実をたくさん摘みました。持ち帰って乾燥させ、砕いてローズヒップティーを作ります。ビタミンCたっぷりのチェコでもおなじみの šípkový čaj 自家製で作るチェコの森の贈り物です!

森の中で自然と戯れていると時間の経つのがとても早いです。秋のチェコの森は木の実や果物、場所によってもちろんキノコなんかも収穫できて森はまさに宝の山です。日本ではお目にかかれない生き物もいて飽きません。妖精もいるかもね!

そんなこんなで久々のチェコの森をゆるゆると堪能しているうちにそろそろRoztokyエリアに差し掛かってきました。

このTiché údolí に沿った Roztokyのこの一帯は裕福な実業家の邸宅が建ち並ぶちょっとした高級住宅街です。家々の一軒一軒が大きくて庭も広くゴージャスさが伺えます。

第一次世界大戦後から第二次世界大戦の間、チェコスロヴァキアは経済的な大発展を遂げました。その当時、プラハの実業家たちの間で郊外に豪邸を構える動きが広がり、ロストキをはじめとする郊外の土地に自然を求めて次々とこのような邸宅が建てられました。

写真のとある邸宅の入り口で睨みを効かせていたオシャレめなメデューサは魔除けかなんかのつもりでしょうか。なかなか個性豊かです。

通り沿いに、中でもひときわ異彩を放つ豪邸がありました。鳥居?神社?そう、これこそヤパノログ、ペトル・ホリーがかつて研究対象としたチェコ人日本愛好家、作家でもあり、日本美術蒐集家の 「Joe Hlouha* ヨエ・ホロウハ」かつてその人が建てた和洋折衷の邸宅でした。

* Joe Hlouha ヨエ・ホロウハ チェコスロヴァキア時代の日本愛好家、日本美術蒐集家、そして作家として知られるチェコ人、ヨエ・ホロウハ(Joe Hloucha、ヨエ・フロウハとも、Joe Hloucha、1881〜1957)

ご興味のある方はペトル・ホリーによるホロウハについての論文をご参照ください。ヨエ・ホロウハについて ヨエ・ホロウハについて

立ち止まってホロウハの邸宅を外から伺っていると地元の少年が話しかけてきました。どうやらこの邸宅は地元でも一目置かれているようです。少年はこの家や街についても親切に色々教えてくれ始めました。この懐っこい少年はこの後もなぜか数メートルくらい一緒に歩いて案内してくれたのですが、心が汚れきっている私は、いきなりの無垢な親切に戸惑い、「この後何か金銭などを要求されるのではないか・・・」などと、少年の澄み切った親切心を邪心してしまいました。少年は屈託なくさんざん私たちの世話を焼くと風のように何処かへ去っていきました。ロストキの少年よ、ありがとう。疑ったりして申し訳なかったよ。

ロストキの駅に着きました。ここからは電車でPraha Holešovice プラハ・ホレショヴィツェ駅まで帰ります。は案の定なかなか来ませんが、駅のホームにある「貸本スタンド」で本など眺めて時間を潰します。こんな風に小さな電車の駅には本棚があったりして誰かしらが寄付した本を自由に借りて読み終えたらそこに返す(たまに借りパクする人も!)ということができます。本好きさんが多いチェコではこのようなシステムをよく見かけます。

今回はウーニェティツェ飯と森の散策で想定外にゆっくりしすぎてロストキの街をじっくり見て回れなかったのですが、コースとしては電車とバスを使う場合、プラハ〜ウーニェティツェ〜ロストキ〜プラハという順序でまわるのが交通の便的に良かったと思いました。ロストキはまた改めてゆっくり来てみることにします。

帰りはロストキからプラハ・ホレショヴィツェの駅まで20分弱の短いローカル線の旅です。

プラハから日帰りで大自然も堪能できて、とびきり美味しいビールやチェコ料理、コラーチも味わえるこの遠足、お腹も気分も大満足な日曜日でした!

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